日本をはじめ、アジアの国では、雑穀の種類を「粟」「黍」「稗」など明確に区別するのが普通だが、英語では雑穀は全て「millet」と言う。一方、英語圏では、麦の種類はbarley(大麦), oats(オーツ麦), wheat(小麦), rye(ライ麦)と全く別の名前で認識されているが、日本語の認識では全て麦だ。英語圏では麦に、漢字圏では雑穀に重点が置かれてきたことが分かる。
中国や日本では、主に使われる重要な穀物は「五穀」と表現されるが、インドやブータンでは「九穀」。稲、とうもろこし、小麦、大麦、そば、雑穀(粟、シコクビエなど)、アマランサス、マスタード、豆、ゴマなどが含まれる。
これらの穀物は、いつ地球上に現れたのか。
豊穣の女神が地上に種を授ける神話は世界中にあるが、殺された女神の屍から生まれたという「ハイ…