東京・日本橋に台湾初の大型書店である誠品書店、大阪阿倍野には生活雑貨店の神農生活がオープンし、最近では日本にいながらも台湾の文化に身近に触れられるようになった。新型肺炎の影響で渡航できなくなった今、今までは台湾でしか手に入らなかった調味料や食材が、国内でも買えるようになったのはありがたいなと思う。
今回は、そんな台湾の「漬物」にフォーカスしたい。
台湾には、九州と同じくらいの面積に約17の民族(原住民族の分類には諸説あるが、政府の公式発表は16民族+漢民族)が暮らしている。約16世紀に台湾に移り住んだ「本省人」、戦後に国共内戦で破れた国民党に伴って移り住んだ「外省人」、原住民は、マライポリネシア系の文化をルーツに持つ。
戦後移り住んだ外省人が北京語を話すのに対し、本省人の多くは、福建省から移り住んだ人が多く…