雑穀とは何か?
雑穀といえば、ご飯に混ぜて食べる雑穀ブレンドや、鳥の餌をイメージする人が多いかも知れない。
一般的に雑穀とは、主食作物であるイネ、ムギ、トウモロコシ以外の穀物を指し、ハトムギ、ソバ、豆類(大豆や小豆)も雑穀に含まれる。諸説あるが、意外と雑穀の幅は広い。
日本で古くから伝わる雑穀には、粟(あわ)、黍(きび)、稗(ひえ)、高黍(たかきび)などがあり、日本書記や古事記にも登場している。他に、シコクビエ、トウジンビエ、テフ、エンバクなど、世界には、約20種類の雑穀が存在すると言われる(※注1)。
かつては、お米が育ちにくい寒冷地や山間地域では、雑穀は貴重な栄養源であった。やがて、灌漑設備の発展とともに雑穀は姿を消し、忘れられつつある。
雑穀は、実は米よりもタンパク質、脂肪の含有量が高い。また、ビタミンB…